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<vol.50> 禁酒法とワイン

かつてアメリカには、“禁酒法”というものがあった。この法律が施行されていた1920年~1933年までの13年間は禁酒法時代と呼ばれる。禁酒法というと、酒を飲んではいけない法律のように思われているが、そうではない。正確には、「酒類を飲用目的で...
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<vol.49> 梅とワイン

「♪梅は咲いたか~桜はまだかいな~」とは、江戸小唄「梅は咲いたか」の一節である。東京の梅の名所・湯島天神では、2月上旬~3月にかけて梅の花が満開となる。札幌での開花は、4月下旬~5月中旬とまだ先だが、湯島の梅とも浅からぬ縁を持つ由緒ある“梅...
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<vol.48> ピラフとワイン

「ピラフ」というものを、もう何年も食べていない。かつてピラフは、スパゲティやカレーライスと並び、喫茶店の軽食メニューの定番だった。他の2つがその後、多くの専門店を誕生させ本格料理へと進化したのに比べ、ピラフの専門店というのは聞いたことがない...
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<vol.47> 007とワイン

映画「007」シリーズは、イギリス秘密情報部員ジェームス・ボンドが活躍するスパイ・アクションだ。1962年の第1作から始まり、2021年の第25作まで60年近く続いている超人気シリーズである。中でも初期の最高傑作と評されているのが、初代ボン...
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<vol.46> たこ焼きとワイン

2月中旬、雪まつりの観光客で賑わう狸小路を歩いていたら、やたらと繁盛している「タコとハイボール」という居酒屋があった。たこ焼きとハイボールをメインに出している店で、札幌以外に東北や関東にも出店しているらしい。ドリンクは他にも、ビールや各種サ...
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<vol.45> 栗とワイン

漫画家のヤマザキマリの本を読んでいたら、イタリア人がいかに“栗好き”かということについて、滔々と語っていた。イタリアの栗生産量は世界的には第6位だが、ヨーロッパではスペインに次ぎ第2位。遥か古代ローマの時代から、栗を愛する食文化が脈々と受け...
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<vol.44> パイカとワイン

先日、同じ町内会のT村さんから自家製の「パイカ」なるものをいただいた。初めて聞く名前で、いったいどういうものなのか想像がつかなかったが、豚バラ軟骨を圧力鍋で煮込んで柔らかく調理したものだという。ワインにも合うということなので、ありがたくいた...
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<vol.43> 鱈とワイン

“世界を変えた魚”と呼ばれている魚がある。「鱈(タラ)」と「鰊(ニシン)」である。ニシンについては、<vol.36>「鰊漬けとワイン」でも取り上げ、北ヨーロッパの歴史にニシンがいかに大きな影響を及ぼしたかについて述べた。今回は、もう一方の魚...
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<vol.42> 世界最古のワイン

JSA日本ソムリエ協会発行の会報誌『Sommelier』1月号に、昨年引退した大相撲・元大関の栃ノ心(ジョージア出身/本名:レヴァン・ゴルガゼ)が「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」に就任したとの記事が載っていた。これは、ワインの普及とワ...
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<vol.41> カノッサの屈辱とワイン

中学だったか高校だったか忘れたが、世界史の授業で「カノッサの屈辱」というものを習った。11世紀初頭、神聖ローマ帝国の皇帝がローマ教皇に謝罪したという歴史的事件だ。試験に出るというので憶えたが、いったいこの事件にどのような背景があり、どのよう...