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<vol.79> 会議とワイン

「会議は踊る、されど進まず」という言葉がある。ナポレオン戦争後のヨーロッパの秩序回復と領土分割を目的に、1814年にオーストリア帝国の首都ウィーンで開催された「ウィーン会議」を揶揄したものだ。世界史の授業で一応習ったが、まさかこれにワインが...
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<vol.78> 豆料理とワイン

“豆料理”というものがある。日本の代表的なものは「煮豆」だ。筆者は長年、この煮豆が苦手であった。なぜなら、甘いからである。ご飯のおかずにはいまいちだし、もちろん酒のツマミになどなるわけがない。ところが、である。甘い豆料理を食べているのは日本...
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<vol.77> 桜とワイン

「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」。これは、平安時代末期の僧・西行法師の辞世の歌だ。この場合の“花”とは、もちろん「桜」を指す。西行は、桜をこよなく愛した歌人としても知られている。ちょうどいま、日本全国を桜前線が北上してい...
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<vol.76> ネギとワイン

私事で恐縮だが、3月中旬にコロナに感染してしまった。昨年の1月に続き、2度目である。コロナ禍ピークの2020~23年には一度も罹らなかったが、5類感染症に移行されマスク着用が任意となってから2年連続で感染したことになる。もちろん、筆者は外出...
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<vol.75> 万博とワイン

4月13日より、大阪市此花区の夢洲において「EXPO 2025大阪・関西万博」が開幕する。開催を巡っては、出展者が集まらないとか、工期が間に合わないとか、チケットが売れてないとか、さまざまに言われていたが、何とか開幕までこぎ着けることになっ...
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<vol.74> 北見焼肉とワイン

2月下旬、法事のため妻の実家があるオホーツクの小清水町へ行ってきた。途中、北見で一泊したのだが、北見といえばやはり焼肉である。最初、名前がよく知られている「味覚園」へ行こうかと思ったのだが、北見出身のO高さんから、地元民の間で絶大な人気を誇...
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<vol.73> モーツァルトとワイン

モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が、3月に札幌文化芸術劇場hitaruで上演される。この作品は、「フィガロの結婚」「魔笛」と併せて“モーツァルト3大オペラ”の一つに数えられ、オペラ史に輝く傑作と評されている。恥ずかしながら、筆者は...
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<vol.72> 仏教とワイン

“ぶどう寺”と呼ばれる寺がある。山梨県勝沼町にある、国宝にも指定されている「柏尾山大善寺」である。この寺の御本尊は、ブドウを持った薬師如来であり、通称“ぶどう薬師”とも呼ばれている。ここでは、寺の農園で栽培されたブドウを使い、僧侶自らがワイ...
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<vol.71> 樽生のワイン

“樽生”と聞いて、何を連想するだろうか?普通はやはり、樽生ビールだろう。アサヒやキリン、サッポロ、サントリーなど大手各社では、飲食店で飲める本格生ビールとして、この樽生ビールの一層の品質向上に力を入れ続けている。じつは、ワインの世界にも「樽...
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<vol.70> 明治神宮のワイン

2025年(平成7年)の年が明けた。元旦のテレビでは、明治神宮に大勢の初詣客が訪れる様子が映し出されていた。ずいぶん昔、筆者も一度だけここへ初詣に行ったことがあるが、もの凄い数の人波に圧倒され、結局本殿までたどり着けず諦めて帰った思い出があ...