はるひ

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<vol.32> 秋刀魚とワイン

秋刀魚(サンマ)の不漁が続き、いつのまにか“高級魚”となってしまい久しいが、今年はやや豊漁らしい。といっても、あくまでも“昨年よりは”というレベルで、小さなものでも一匹200円以上、大きなものは1000円近くにもなる。もう20年以上前、根室...
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<vol.31> トマトとワイン

「トマトはイタリアの味噌である」。これは、以前に雑誌『ブルータス』がイタリア料理特集を組んだときの見出しの一節だ。たしかに、イタリア料理といえば、トマトソースとオリーブオイルがつきもので、あらゆるものに使われている。ワインとの相性は言うまで...
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<vol.30> 鯖の味噌煮とワイン

先日、同じ町内会のW邊さんから山梨県土産のワインをいただいた。日本ワインの先駆けとして知られ、120年を超える歴史を持つ蒼龍葡萄酒(株)の赤と白の2本。赤は「マスカット・ベーリーA」、白は「甲州」、どちらも日本ワインを代表する日本の固有品種...
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<vol.29> かにかまとワイン

世界で一番“かにかま”を食べている国はどこか?「そんなもの日本に決まっているだろ!」と普通は思う。ところが、である。正解は、なんとフランスなのだ。フランスに限らず、かにかまは世界中で食べられており、生産量で見ると1位がEU、2位が米国、日本...
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<vol.28> 鹿肉とワイン

野生の鳥獣は冬に備えて栄養を蓄えるため、秋~冬のフランスでは狩猟が解禁となり、ジビエ(狩猟肉)の旬を迎える。中でも鹿肉は、最上のジビエとして特別に扱われている高級食材だ。北海道には65万頭を超える大量の「エゾ鹿」が生息しており、その肉質の良...
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<vol.27> ザンギとワイン

ときどき、布袋の「ザンギ」が無性に食べたくなる。“ザンギ”とは、言わずと知れた北海道のソウルフード、いわゆる“鶏の唐揚げ”のこと。「布袋(ほてい)」とは、日本唐揚協会が主催する「からあげグランプリ」で何度か金賞を受賞したことがある、札幌で7...
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<vol.26> パエリアとワイン

函館にパエリアで評判の店がある。その名も、パエリア専門店「マルモンターニャ(mar y montana)」だ。スペイン語で【mar】は「海」、【montana】は「山」の意味。バルセロナで6年間修行を積んだ店主のS田さんが、北海道の“海と山...
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<vol.25> カレーとワイン

“カレーとワイン”というと、「そんなもの合う訳がないだろ!」とほとんどの方が思うに違いない。筆者も長いことそう思い込んでいた。カレーのあのスパイスたっぷりの強烈な味に、繊細なワインを合わせたら、お互いがお互いを殺し合い、何の味覚的相乗効果も...
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<vol.24> ジンギスカンとワイン

9月上旬に町内会主催のジンギスカンパーティに参加した。ジンギスカンには、肉を焼いてからタレに付ける“タレ付けタイプ”と、あらかじめタレに漬け込んだ肉を焼く“味付きタイプ”の2つの食べ方がある。当町内会では、味付きタイプの「長沼ジンギスカン」...
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<vol.23> 新子焼きとワイン

8月下旬に旭川へ行く機会があったので、旭川のソウルフードともいえる「新子焼き」の店に行ってみることにした。新子焼きとは、若鶏の毛羽を含む骨付き半身を素焼きにした料理だ。そもそも“新子”とは、江戸前寿司でお馴染みの「コハダ」の4~5㎝までの稚...